場って何だ?100人100通りの場があると気づくことから「場づくり」が始まる

場って何だ?100人100通りの場があると気づくことから「場づくり」が始まる

「場」と聞くと、何を想像しますか?

―交流会や遊園地のような人が集まる場所
―毎日通う職場
―職場の中でも休憩室のような場所
―趣味の活動を行なう場所
―趣味で繋がっている人たちのコミュニティ
―オンラインサロンのようなコミュニティ
―家庭
―家庭の中でも書斎など自分だけの居場所

100人100通り、定義はさまざまです。



私にとって「場」とは
自分が意図を持って存在を置く場所すべてを指します。
現実的物理的に存在する場所か
オンラインやコミュニティのような架空空間かは問いません。
言ってしまえば、レストランだって「場」です。
気になるお店に行って居心地が良ければまた行きたい!と思うし
味は良くても対応がいまひとつであれば次はないでしょう。

場の定義も、場に求めるものも人の数だけ答えがあります。

そんなことを考えていたら、
周りの人はどのような定義や期待を持って
場に参加するのだろう?と疑問が湧いてきました。



「場」について語り考えることを目的とした「場」

2021年7月から4回にわたり
「場と場づくりについてざっくばらんに語る会」
というオンライン座談会を開催しました。

文字通り「場と場づくり」についてざっくばらんに語る場ですが
いろんな立場からご参加くださり
多様なご意見を聞くことができて参考になりました。

場ってなに?
という問いに答えるヒントにもなりますので
どのような会だったかを少し振り返ります。

第1回:場の定義って? 場の困りごとは? 場に求めるものは?
主に私が疑問に感じていることや
本を書く上で参考にしたいことをテーマに挙げました。
集まる方はもちろんこのテーマに関心があるという前提がありますが
「場」の定義はさまざまでした。
逆に困りごとは「あるある〜」と共感できることが多数あり
万人に共通する悩みや傾向が見えました。

第2回:場について語りたいテーマ
第1回は私の質問を軸に展開したため
第2回は参加者さんの関心を軸に進めました。
リアルのセミナー開催について悩むがある方や
オンラインでの場づくり、ファシリテーションに悩む方、
コミュニティづくりに関心のある方など
それぞれの関心事の背景をお聞きしたり
アイデアを出し合ったりという良い交流の時間でした。

第3回:場づくりに必要な力
ふたたび、私が聞きたいことをテーマに挙げました。
参加者の話を聞いていて
「居心地の良さ」「心理的安全性」
というキーワードが多数でてきていたので
それらはどこからやってくるのか?
居心地の良さと悪い差の違いは何で感じるのか?など
感覚を言葉にして、要素分解をしていく時間となりました。
リアルとオンラインの場づくりの違いや
いかに高い質を実現するのかなど
かなりレベルの高い話にまで展開しました。

第4回:場づくりについて語りたいこと
これまでを受けてのまとめのような回でした。
もっと探求したいテーマや
他の参加者に聞いてみたいことなど
ようやく「ざっくばらん」に語る会となりました。



場ってなんだ?の答え

会をやってみて分かったことがあります。
「場」に対する考えは人それぞれであるということ
そして
「場づくり」は目に見えないものと向き合うということ

例えば、片付いていない部屋がとても気になる人と
散らかっていても気にならない人がいますよね。

お店に入っていつまでも店員がオーダーを取りに来ないことに
腹を立てる人もいれば
なんの問題も感じずのんびりと待てる人もいます。

これはなんというか、感性の問題というか価値観の問題というか、
気になる人は気になるし、気にならない人は気にならない。
気になる人が偉いわけでも、気にならない人がダメなわけでもない。
「場」の価値を優先順位のどこに持っているかの違いです。

そういう意味では、私は完全に知覚過敏です。
お店で隣の席の人が店員を呼んでいるのに
気づかれていない状況を見ると
「すみません!」と店員を呼びたくなるくらい気になります。

だからこの仕事をしているのだなあと思いますが
要は、どこにいても誰といても
自分の好きに過ごせばいいって話です。

ですが、「自分の好き」が「相手の好き」かどうかは分からない
ということも同時に理解しておかなくてはいけないのです。

そのために、場づくりにはルールや設計図が必要なのです。
この辺りは本に書きましたので
興味ある方に後々お届けしたいと思っていますが
自分なりの居心地のルールが必要で
相手がその居心地をどう捉えているかを観察して
共に場を創るのが「場づくり」だというのが
私なりの一つの結論です。



場とは世界観である

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ある方からこんなご感想をいただいたことがあります。
「ケイティワールドですね」と。

私が思う「居心地」を良いと思う人が集まり
参加者もその「居心地づくり」「場づくり」を担っている
まさにその様子が「ケイティワールド」というわけです。
私が大切にしている価値観が伝わり共感が生まれている状態。

これを世界観と言うのかもしれません。

なんとなく場違いだなあと感じる場所へ
出向いて後悔したことはありませんか?

場の運営がしっかりしておらず目的が不明瞭で
何のための場だっけ?と迷うようなこともありますが
設定設計はちゃんとされていた上で
「場違いだなあ」と感じる場合は
価値観、世界観が異なると言うことです。

「場」に対する考えは人それぞれであるということ。
そして
「場づくり」は目に見えないものと向き合うということ。

「自分の好き」が「相手の好き」かどうかは分からないこと。

場づくりに正解はないです。

正解はないけれど、型はあって
その型をしっかり押さえた上で
「自分の好き」と「相手の好き」を探るのも
場づくりの醍醐味かもしれません。

場とは世界観のこと
場づくりとはファンづくりのこと

そんな捉え方をした時
いつも何気なく身を置く場所が
実はとても素敵な居心地を提供してくれていること
その場づくりの裏には「誰かの想い」があること
気づくかもしれませんね。



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