読書を投資にする読書法〜フォーカスリーディング〜のはじめかた

読書を投資にする読書法〜フォーカスリーディング〜のはじめかた
人から勧められた本が読み進められない!
せっかく読んでも内容を覚えていない!
全部読まないといけないというプレッシャーがある!


そんな人におススメなのが、フォーカスリーディングです。

『フォーカス・リーディング修得ハンドブック』(寺田 昌嗣著)から
読書を「投資」にするためのポイントをご紹介します。



結論から言うと、実は、本を読む前から勝負が決まっているんです。
これから紹介する3つを押さえておけば
時間を節約できて、読書からの学習効果が高まるでしょう。

1.読書=「投資」と理解する
2.学びをデザインして本を選ぶ
3.目的(得たい成果)を明確にして読む



読書=「投資」と理解する

投資イメージ

全ての本が「投資」とは言いません
たとえ小説や雑誌を読むとしても
何かしらの「感情や情報を得る」という目的があり
そのためにお金を支払うとすれば、立派な投資です。

『フォーカス・リーディング修得ハンドブック』
ではこのように書かれています。

フォーカスリーデイング公式
『読書のリターンの式』



一言に読書と言ってもこれだけの要素があって
どれだけの投資対効果を得られるかが変わってくることがわかる公式です。

著者のコンテンツ力」は、本の内容や情報の質や量ですね。
同じ一冊の本を読むにも、その一冊を選ぶところから
投資対効果に大きく関わってきます。
選んだ本の「どこを読むか」も影響しますね。

あなたの読書力」は、書かれた内容をどれだけ理解できるかです。
国語の読解力のようなものでしょうか。
馴染みのある分野だと理解できるけど
専門外だとちんぷんかんぷんという場合はここが弱くなります。
得たい情報を得るための準備が必要ですね。

生かす仕組み」は、つまりアウトプットですね。
読書のあとに何をどうするか?という視点です。
たとえ一冊を読むのに時間がかかったとしても
アウトプットの量や質が高ければ、割に合うわけです。



学びをデザインして本を選ぶ

「よし、学ぼう!」と意気込んで
流行りの本を読むということだけでは
投資対効果があまり得られないということが
1の公式からわかりました。

つまり、「本との向き合い方」が問われます。

『フォーカス・リーディング修得ハンドブック』
ではこのように書かれています。

“自分の読書のフォーカスを
明確にする第一歩は、
「なぜ?」からはじまります。“



そのために、
生き方、ビジネスの「心・技・体」と
読書の「Why?What?How?」
を考えてみることを推奨しています。

Why:なぜ読書をするのか。
    なぜその本を読むのか。
What:どんなジャンル、
どんな本を読むのか。
How:それらをどう読むのか。
読後の処理・作業は?


これらの問いを立てながら本と向き合うと
読書から得られる学びも大きいですよね。

人生やキャリアのなかで何かの達成目標があり、
そのための「必要な学び」として本を選ぶ人も多いでしょう。

1の公式の「活かす仕組み」を大きくするためにも
これらの問いが役に立ちそうですね。


目的(得たい成果)を明確にして読む

そもそも「何のために読むのか」という根本の問いですが
人が何かをするときは、そこに意図・目的があります。

もちろん無意識という場合もありますが
「何かのために何かをする」という前提で話をしますね。

あなたが一冊の本を手にした理由は何でしょう?

「話題になっている本だから」
「人から勧められたから」
「仕事で必要なテーマだから」
「店頭で見ておもしろそうだったから」


他にもいろいろな理由、目的があると思います。
何が正解ということはありません。


『フォーカス・リーディング修得ハンドブック』
では、得られる成果別に2種類の読書パターンが紹介されています。

1 .狩猟採集型読書
読書を通じて、

コンテンツを仕入れるイメージ。
視点やノウハウなどのように、

思考や行動に直接結びつくもの、
あるいは、その思考や行動を

サポートする情報。即効性。

2. 農耕型読書
読書を通じて、

経験知やビジネス力そのものを高める。
本から何かを得るというよりも、

読書そのものが成果。
言葉と格闘し思考を深めるため、

1の公式には当てはまらない。



一度の読書の中にこの2つを混在させてはいけない
と著者は指摘しています。
なぜなら、どちらの目的かによって
時間というコストをどう使うかが変わるからです。


いかがでしょうか?


なんだか読書のハードルが高くなったような
気がする人もいるかもしれませんが
大切なのは「目的」を意識して
本を選んだり読んだりするということです。



わたくしごとですが
仕事柄、ビジネス書や自己啓発書を読むことが多く、
狩猟採集型読書が9割を占めるのですが
たまに、無性に小説を読みたくなる時があります。

大好きな作家さんの小説を
登場人物に感情移入しながら読む時間は
とても贅沢で大切な時間だなあと感じます。


読書を「投資」にするための3つのポイントを取り入れて
大切な時間を学びの成果につなげてくださいね。



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