「7つの習慣」から学ぶ習慣化成功の秘訣
何かを始めたり続けたりする時に
誰しも一度は経験するのが「挫折」。
習慣化できない
なかなか続かない
悪い習慣をやめることができない
分かっているのにどうして、、、?
「思いの種を蒔き、行動を刈り取る。
行動の種を蒔き、習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔き、人格を刈り取る。
人格の種を蒔き、運命を刈り取る。」
世界的ベストセラー『7つの習慣』の冒頭で紹介されている格言です。
たかが習慣、ではなく、
良い習慣を身につけることは人格や運命にも関わるということです。
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『7つの習慣』に学ぶ習慣化成功の秘訣
~応援し応援される仕組みをつくろう~
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1 習慣とは
ますは言葉の意味を確認しましょう。
広辞苑によると「日常の決まりきった行いのこと」とあります。
英語で言うと「ルーティーン」でしょうか。
特に意識せずともできる行動のことですね。
朝起きたら顔を洗う、ご飯を食べたら歯を磨く。
私たちはこれらのことをどれだけの年数重ねてきたでしょうか?
おそらく子どもの頃は「ちゃんと歯を磨きなさい」と
親から叱られることもあったでしょう。
歯を磨かずに虫歯になり痛い思いをして
「ちゃんとやらなきゃ」と意識を向けて
習慣になった人もいるかもしれません。
今あなたが「習慣化したい」と思っていることを
習慣化するためには、どれだけの年月が必要でしょう?
何年も何十年もかかりますか?
例えば、朝起きたらまずスマホでSNSをチェックするという行動。
これは無意識の行動であり、「習慣」と言えそうですが
何年もかかってはいないはずです。
さらに言うと、それほどの労力もかかっていないでしょう。
2 習慣化に失敗する理由
あなたが過去に習慣化しようと思ってはじめた事柄を
ひとつ思い出してみてください。
ではなぜ人は、何度も挑戦を繰り返し
何度も挫折を味わうのでしょう?
ダイエット?
読書?
早起き?
その時のことを思い浮かべて以下をチェックしてみましょう。
「習慣化に失敗する理由」
① 目的・目標が明確でない
② 行動が現実的でない
③ 褒める人がいない
④ 責める人がいない
⑤ 手ごたえが感じられない
いくつ当てはまりましたか?
①②は、行動をはじめる前の段階です。
3.で詳しく説明します。
③④⑤は、行動を積み重ねる段階です。
こちらは4.5.で詳しく紹介します。
3 はじめる前に決めること
習慣化に限らず何事も
「動機」と「ゴール」がなければ始まりません。
あったとしても、思いの強さやイメージの明確さにより
エネルギーの注ぎ方が変わります。
動機(目的)とゴール(目標)がぼんやりしていれば
そのための行動もぼんやりしてしまうので
当然、継続するモチベーションも低く、失敗します。
脳の機能はおもしろいもので、
良いも悪いも、繰り返し刷り込まれると定着します。
つまり、あまり成果が出ないことが続けば
「あーこのままやってもダメだなあ」と判断し
ますます成果が出づらくなります。
そこで重要なのが「はじめる前に決める」です。
あなたが習慣化したい事柄に対して3つを自問しましょう。
・なぜやりたいのか?
・やることで得たい成果は何か?
・現実的な行動かどうか?
動機(目的)とゴール(目標)がはっきりしていれば
行動も具体的になり、成果も見えやすくなります。
「よし、やるぞ!」といきなり大きな行動を課すのではなく
現実的なスモールステップを踏むことも重要です。
(⑤手ごたえを感じられない にも関連します)
ゴールを決めることは
『7つの習慣』で言うところの
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」です。
逆算思考とも言われますね。
それでもなかなか始められない、、、
始めたけれど続かない、、、
という方には次をオススメします。
4 有言実行の力を使う
私たちは、言葉にしたことを行動で示そうとします。
「あの人、口だけね」と言われたくないからです。
この習性をうまく使いましょう。
誰でも、自分一人でコツコツ取り組むのはしんどいもの。
何をやったからと言って
褒められるでもなく、責められるでもない。
人の視線がないところでは怠けてしまいますよね。
そこで、他者からのチェック機能を働かせるのです。
自分でチェックできる人はいいですが
(そういう人はそもそもこのコラムを読んでいないでしょう)
自分に甘く、なかなか習慣化できないと感じている場合は
家族や友人、SNSなどでも良いので公言してしまいましょう。
「失敗したらどうしよう」と不安になる気持ちもあるでしょうが
そのプレッシャーを行動エネルギーに変えましょう。
ここまでくれば、かなりの成功率が見込めますが
もし今まで一人で頑張って挫折を繰り返してきたらなら
次の方法が成功の鍵となるかもしれません。
5 承認の力を使う
人は誰しも「承認欲求」を持っています。
褒められたい、認められたい。
習慣化にもこの力を使います。
「4 有言実行の力を使う」でもご紹介しましたが
他者からのチェック機能はパワフルです。
ご家族や友人でその役割を担ってくれる人がいれば
ぜひお願いしましょう。
ただ、関係性が近いと「褒める」より「責める」が先にきて
くじけてしまうかもしれませんね。
そんな時は、同じ目標を持つ仲間と一緒に取り組むのがいいです。
同じ目標と言っても、みんながみんな「ダイエット」でなくても
ぞれぞれに目標があり、その目標に向かって行動をする仲間です。
つらい時はつらいと言えば、「大丈夫?」と寄り添ってくれて
頑張った時は「すごいね!頑張ったね!」と称賛してくれる。
これはお互い様です。
語り継がれている原理原則ですが、
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」
(マタイによる福音書)
という言葉があるように
自分がされて嬉しいことを先んじて相手にするのが成功の秘訣、と言われています。
まさに『7つの習慣』で紹介されている
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」です。
相互支援で習慣化を成功させる。
これが、これからの時代のスタンダードとなるのではないでしょうか。
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【参考書籍】
習慣の力 The Power of Habit
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
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