「稼ぐ人の「超速」文章術 」実践会開催に向けてお伝えしたいこと〜私を変えたエンパシーライティング〜
なぜライティングを学ぶのか?
以前ブログで
スモールビジネスについて書きました。
そして1月〜3月まで
その本を題材に実践会を主催しましたが
その時に感じたのが
「アイデアを形にする、思いを言葉にすることの難しさ」です。
「こんなことがやりたい!」という思いがあっても
それを言葉にして分かるように人に伝えるスキルや
形にして見せる技術がないことには
何も始まらないのです。
実践会に参加した方は
「やりたいこと」「できること」「求められること」
の3つの輪が重なるところを探して
発信したり、実践したり、チャレンジをしていました。
これをいわゆる「アウトプット」と呼びますが
通常、ただ単に本を読むだけでは「インプット」ですよね。
(読んだ本から得た知識や学びをどう活かすか、
この点については、前回のブログで書きましたので
こちらをご覧ください)
脳はアウトプットした知識を「大事なもの」と認識し
長期記憶へ保管すると言われています。
インプットしただけでは保管されにくく
せっかく読んだ本の内容も、意味がなくなってしまいます。
実践会の話に戻りますが、結論から言うと
アウトプットの量が、得られる成果を左右しました。
そしてその成果や手応えは
その方が前に進むモチベーションにも大きく関わっています。
冒頭に
「アイデアを形にする、思いを言葉にすることの難しさ」
と書きましたが
言葉にするまでには道のりがあって
たくさんのハードルを超えなければいけない場合もあります。
「なぜ書くか」
「何を書くか」
「どうして書けないのか」
(これらについてはこちらのブログをご覧ください)
スモールビジネス構築実践会で感じたことですが
ビジネス(マーケティング)について学ぶことと、
ライティングについて学ぶことは
両輪であり、片方では走れないと言うことです。
言葉にできるは武器になる
というベストセラー本がありますが
まさに、「言葉にする」力こそが
私たちのビジネスや大切な活動に魂を吹き込み
世に広めていく大きな推進力になるのです。
スモールビジネス構築実践会を終えて
参加者みなさまの成果に喜びつつも
どうすればここで生まれたアイデアの種を
芽吹かせることができるのか?を考えました。
そこで企画したのが
「稼ぐ人の「超速」文章術」実践会 です。
この実践会、実は2020年の10月に一度開催をしています。
全5回で、本の第1章から順に実践する勉強会でしたが
参加者みなさまのSNS発信がみるみるブラッシュアップして
手応えを感じていらっしゃいました。
実践会で何をやったかと言うと
私は何も教えていません!
例えば第1回であれば
「第1章 超速!文章アップデート法」に紹介されている
10のアップデート法を使って
自分が過去に書いた文章をチェックしました。
それを参加者で共有しながら
お互いにフィードバックをしました。
「ここはこっちの方が分かりやすいかも」
「この表現、とってもいいですね」
なんて言うやりとりはグループ学習ならではですね。
文章を書くのが苦手な人の悩みのひとつが
「こんなこと書いたら、どう思われるか不安」ということです。
たくさんの人の目に触れて
どんな感情や反応が生まれるか怖いんですね。
安心してください。
そんなに見ていません。笑
残念ながらそれほど注目して見てはいませんし
仮に何か不愉快に思う人がいたとして
(これも必ずあります)
それはその相手の問題ですから、気にしなくて大丈夫。
グループ学習のいいところは
心理的安全性のある場所で
スモールステップを踏めるところ。
不特定多数の目が怖いのであれば
限られた中でチャレンジすればいいのです。
同じ学びの仲間は、あなたをジャッジしたりしません。
どうすれば良くなるか真剣に考えて
心からのフィードバックをしてくれます。
私がマンツーマンの指導ではなく
グループ学習、グループコンサルティング形式で
実践会をしているのは、これが理由です。
なぜエンパシーライティングなのか?
では、なぜこの本を題材にするのか、について
私の実体験からお話します。
著者は、中野巧さん。
出会いは6年前、エンパシーライティングという手法を学んだのがきっかけです。
私は書くのが好きで苦手意識はありませんでしたが
「書くのが好き」と「相手に伝わる」はイコールではなく
書いても書いても伝わらない葛藤がありました。
これは文章はもちろん、研修のお仕事においても感じていました。
伝わってほしいことが、一体どれだけ伝わっているんだろう?
そんな時に「エンパシーライティング」を知りました。
エンパシーとは共感のこと。
日本語に訳すと「共感文章術」ですね。
これを学んで愕然としました。
私に足りないのは相手に寄り添う「共感力」だったのです。
このショックたるや!!!
コーチ、講師という仕事をしているのに
共感できていないなんて!!!
穴があったら入りたい!!!
中野さんのいう共感は、ただ寄り添って優しい言葉をかけることではなく
相手の本当の痛みに寄り添い、そこも理解した上で言葉をかけること。
それができるかどうかが、「伝わる」文章の肝だったのです。
「1分で話せ」の伊藤羊一さんもおっしゃっていますが
話したことが伝わって、相手が行動してナンボ、なのですね。
話すという行為は、
自分が話したことが相手に伝わって、
頭での理解だけでなくちゃんと賦に落ちて
行動につながることが、目的です。
スモールビジネスの話に絡めますと
自分の活動や仕事を、必要としている人に届けるのがビジネスなので
ただ「伝える」ではなくセールスライティングが求められます。
「仲間に加わる」「商品を購入する」「サービスを利用する」
などの行動をしてもらうためのライティングです。
だとすれば、相手に寄り添うことなしに
行動を促せるわけはないですよね。
はい、心から反省です。
目からウロコのエンパシーライティングとの出逢いで
私の研修企画もずいぶんと変わりました。
目の前の受講生の気持ち。
「研修なんてめんどくせえな」
「若造が何を言っても説得力ないね」
「こっちにも変わりたくない理由があるんだよ」
言葉には出てこない胸の内に寄り添って
心理的ハードルを超える言葉やワークを考える。
これまで腕組みをして聞いていた管理職の皆様が
「ほほう、良くわかってるじゃないか」
「そこまで言うならやってみようかな」
という表情でワークに取り組んでくださる様子を見て
「伝わるってこういうことだったんだ」と実感しました。
少し長くなりましたが
ライティングのスキル、言語化のスキルはとても大切です。
「アイデアを形にする、思いを言葉にすることの難しさ」
を超えていくには、
心理面と技術面の両方をクリアしていかなくてはいけないのです。
「こんなことがやりたい!」という思いがあっても
それを言葉にして分かるように人に伝えるスキルや
形にして見せる技術がないことには
何も始まらないのです。
こう言い切れるのは、
研修講師を始めた頃の挫折体験が私にあるからです。
中野巧さんの伝える文章術は
小手先のことではなく、
人と人とのコミュニケーションに焦点を当てた
普遍的なライティングスキルです。
実践会では、私が教えるというよりも
本に書かれてあることを、
自分の文章に当てはめて見直しをしていきます。
もちろん、本を見ながら自分で取り組むこともできます。
ですが技術面は習得できても、心理面は時間がかかります。
同じ目的を持って取り組む仲間から
フィードバックをもらえることで
実践のサイクルが速くなり、
心軽く大海へ漕ぎ出していけるんです。
そんな思いで、稼ぐ人の「超速」文章術実践会を企画しました。
必要な方に届き、ご一緒できることを心から願っています。
-
前の記事
読書を投資にする読書法〜フォーカスリーディング〜のはじめかた 2021.03.21
-
次の記事
初対面が苦手な人のための不安や緊張が解けるたった1つのこと 2021.04.07