イベント主催者が知っておきたい場づくりのルール リアルとオンラインの共通点と相違点 〜zoomとClubhouse編〜

イベント主催者が知っておきたい場づくりのルール リアルとオンラインの共通点と相違点 〜zoomとClubhouse編〜

打ち合わせやセミナー、ショッピングなども
オンラインで済む時代になりました。

だからこそ「リアルで会う」ことの意味や重要性が
ますます高まるという見方もありますが


今回は、イベント主催者やセミナー講師のなど
「場づくり」をする人
が知っておきたい
リアル、オンライン、それぞれの注意点を
お伝えします。

リアルとオンライン共通で大切にすること

Video Conference Webinar  - Alexandra_Koch / Pixabay

①グランドルール


主催者も参加者も、その場にいるすべての人が持つ
共通認識ルールのことです。

その会の趣旨や、理解しておくべきことなどを
共有することで、話題や進行がブレずにすみます。

②タイムマネジメント

時間管理は大切です。

つい、遅刻者を待って開始時間が遅れたり
グループワークの時間が超過したり
してしまいますが
参加者の理解と協力を得ながら
進行したいものです。

③空気を読む

今、その場で何が起きているのかを把握する力。

集中力が欠けている人はいないかな?
理解が難しいところはないかな?

目配り気配り心配り
ファシリテーターの必須要素ですよね。
空気を読んだ上で、柔軟に対応することができれば
安心安全な場づくりができます。


オンラインで注意すること〜zoomの場合〜

zoomの場合

オンラインでは、リアルと違って
「同じ空間を共有する」ということができません。

それぞれの居場所から気軽に参加できることが
一番のメリットではありますが
そこが主催者にとってのリスクにもなるのです。

そこで3つポイントをあげますが、

①参加者との事前コミュニケーション

zoomIDをお知らせするなど、
比較的コミュニケーションが取りやすいので
グランドルールをあらかじめお伝えしておく
当日の進行がスムーズになります。


また、Facebookなどのユーザーであれば
参加者がどんな方なのかを知ることができます。

相手の情報を把握しておき
少しでも事前に言葉を交わしていれば
安心感が生まれ、場づくりにも良い効果をもたらします。

②画面の使い方

参加者は、パソコンやスマートフォン、
タブレットなど様々な方法で参加します。
デバイスによって見え方や操作が異なるので
簡単なサポートができるといいですね。


リアルとは異なり、
自分も含め、参加者1人1人の様子が確認できる点も
主催者にとってメリットとなりますので
画面から得られる情報を有効活用しましょう。

③チャットでのコミュニケーション

随時、チャット機能を使って
文字でコミュニケーションが取れるのも大きな違いです。

声のみだと流れてしまう情報を文字で伝えることや、
参加者からの意見を文字で残してもらうことで
参加意識や集中力を持ってもらいやすくなります。


オンラインで注意すること〜Clubhouseの場合〜

clubhouseの場合

Clubhouseとは最近使われ始めたSNSです。

音声チャットとも呼ばれますが
参加者の誰もが「ルーム」という部屋を作れるので
気軽に主催者になることができます。

録画録音が禁止された、フロー型のSNSですので
リアルで行うイベントやセミナー等とは
そもそもの趣旨が異なります。

部屋の主催者モデレーターと呼ばれ
つまりファシリテーター役ですね。

スピーカーと呼ばれるゲスト登壇者
リスナーと呼ばれる参加者とを
つなぐ重要な役割です。

Clubhouseトークルーム画面
Clubhouseトークルーム画面



私が体験した範囲で感じたポイントを3つお伝えします。

①テーマとメンバーを厳選する

気軽に主催できる分、リスナーも気軽に出入りできます。
開始時間までに参加する義務もないので
途中でふらりと入られる方もいます。

ですので、事前の案内文で
誰が何をする部屋(トークルーム)なのかを明示しておくことが
ミスマッチを防ぐためのポイントです。

Clubhouseトークルームお知らせ画面
Clubhouseトークルームお知らせ画面



トークの進め方に関しては大きく2つに別れます。
・モデレーターがスピーカーとなりテーマについて話す
・リスナーをスピーカーに招いてみんなで話す


私が体験した部屋の例で言うと
あるテーマについて専門家がトークルームを作っていて
その方のその話が聞きたくて参加したのですが
話題が逸れて、別の話で盛り上がり
聞けると思っていた話が聞けなくなってしまったので
そっと退室しました。笑


このように音声チャットでは
リスナーの反応が見えないので
主催者にとっては何が正解なのか
分かりづらいところが、
zoomと違い難しいところです。


ですので最初からしっかり
軸を決めておきましょう。

②声のトーンとスピード

「視覚情報」がなく声のみで進行するので
モデレーターにとってはかなり難しい場づくりです。

想像していただければお分かりいただけるのですが
zoomでビデオオフにしている方の様子は
とても分かりづらいですよね。
ですので、声の聞きやすさが重要になります。

私は声が低めなので、口角を上げて高めで話したり、
いつもより言葉の区切りを短めにして
一文を長く話さないようにしたりして気をつけています。

スピードも、あまりゆっくりだと
リスナーが退屈してしまうので
いつもの1.25倍くらいを意識すると良いでしょう。

「視覚情報」がない、と書きましたが
zoomと大きく違う点として
リスナーのプロフィールがすべて見れます。

モデレーターだけが見れるのではなく
リスナーとして参加している人も
どんな人が参加しているのかを見ることもできます。


これは画期的ですよね。
そして、プロフィールを見て、
この人と繋がりたいなと感じたらフォローできるので
交流が生まれやすいです。

Clubhouseプロフィール
Clubhouseプロフィール画面

③いつも以上に空気を読む

リアルとオンラインの共通点で
「空気を読む」こと、
今、その場で何が起きているのかを把握する力が
重要だと書きました。

②にもあるように
視覚情報が欠けているので
スピーカーの話の流れや息づかいなどから
場の仕切りをしていくことになります。

ただ単純に楽しくおしゃべりする場
であれば、そこまで気にする必要はないのですが
目的を持って主催する場合は
リアルで空気を読む場合の10倍くらいを意識して
今、その場で起きていることに集中するのが良いでしょう。


事前申込制ではないので
参加者すべてを把握できるわけではなく
誰が聞いているか分からないことや
(参加者はアイコンで分かりますが
1人1人を確認している余裕がない場合もあります)
出入り自由なことなど
話題選びや言葉遣いにも気を配らなければいけません。


これも場数を踏むことで慣れていきますので
まずは、やってみる!ことをオススメします。


以上、
イベント主催者が知っておきたい場づくりのルール
リアルとオンラインの共通点と相違点
をそれぞれ見てきました。

(オンラインでの印象アップについて
知りたい方はこちらもあわせてどうぞ。)

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