コーチングで学ぶライティングスキル「4step文章力アップ法」

コーチングで学ぶライティングスキル「4step文章力アップ法」

「どうしてあの人は、スルスルと書けるんだろう?」

そんな疑問や憧れを一度は持ったことがあるのではないでしょうか。

作家やライターといった、書くことが職業の人以外でも
驚くほどの文章力や表現力を持っている人がいます。

「生まれ持っての才能だ」
と言い切ってしまうのは簡単ですが
それじゃあ寂しいですよね。

誰でも好きなように自己表現できる時代。
才能を持って生まれたわけではない一般人でも
「書きたい」「伝えたい」オモイはあります。

「書くのはセンス」「書くのが苦手!」
と思い込んでいる人のために
コーチング視点を取り入れた文章力アップ法を
3つのステップで説明していきます。


STEP1 2つのナゼーなぜ書きたい?なぜ書けない?を深掘りする

Questions Who What How Why  - geralt / Pixabay

この2つのナゼに答えることで
あなたの苦手意識の中身が見えてきます。
ナカミが分かれば、克服する方法も見えてきます。

①なぜ書きたい?

ー考えを多くの人に知ってもらいたい
ー好きなことを紹介したい
ー仕事が欲しい
ー有名になりたい


なんでもいいです。
とにかく「書きたい、伝えたい」を深堀りしてみましょう。

誰に何を伝えるために書くのか?
オモイがないのに、ただ書きたいとは思わないはずです。

②なぜ書けない?

ー読んだ人からどう思われるか分からなくて怖い
ー批判されたり注目されるのが怖い
ー考えがまとまらなくて言葉にできない
ー書いてみても伝えたいことが書けていない


どうでしょうか?
「まるでわたしのことのようだ」
と感じるでしょうか。

きっとどの理由にも通じるのが、
恐れ、不安、不信といったところでしょう。


自己表現には大なり小なり越えるべきハードルがあるのです。

以上のように2つのナゼを深堀りすることが
「書く」ための第1ステップなのです。


STEP2 書けない理由は、心理面と技術面の2パターンあることに気づく

Bulb Idea Fire Flame Neon  - Dark_shutterz / Pixabay

何事も原因が分かれば対策が打てるように
「書くのが苦手」という意識の裏に何があるかをみて
対策を打てばいいわけですね。
「センスがない!」「才能がない!」は禁句です。

STEP1でまずはこの2つのナゼを明らかにしました。

書くこと、発信することに不安がある方の
お話を聞かせていただくと、大きく2つに分かれます。

心理面のハードル
技術面のハードル



先ほどの②「なぜ書けないのか?」の回答例をみてみましょう。

読んだ人からどう思われるか分からなくて怖い
批判されたり注目されるのが怖い
考えがまとまらなくて言葉にできない
書いてみても伝えたいことが書けていない

上の2つは心理面のハードル
下の2つは技術面のハードル
影響していることが分かります。

いくら書く技術があっても
「こんなの誰が読んでくれるんだろう」
という心理面のハードルがあれば
日の目を見ることはないわけです。

逆に、他人の目を気にせず発信できる人でも
言葉の選び方や構成がグダグダであれば
読み手に受け取ってもらえません。

どちらか1つの場合もあれば
両方のハードルがある方もいます。

「書くのが苦手」「うまく言葉にできない」
その原因は、技術や語彙力といったスキルではなく
実は「心理面」にあることが多いのです。


STEP3 技術面の解決策は、「材料」と「構成」

書きたいオモイを言葉にして
書けない理由を分析すればあとは
「書ける方法」「伝わる方法」を身につければいいだけですね。


まず、技術面の対策からお話しします。


材料を集める

ベストセラーとなった
梅田悟司著「言葉にできるは武器になる」からの引用ですが、

「言葉が意見を伝える道具であるならば、
まず、意見を育てる必要がある」

さらには
「内なる言葉」で意見を育て、「外に向かう言葉」に変換せよ。
と綴られています。

これは
頭の中に浮かぶ言葉を目に見える形にする際に
どのようなプロセスが必要かを教えてくれています。

言葉にできないということは
「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じ、
と書かれています。

やはり、普段から考えていないことは言葉にできないものです。
空っぽの引き出しからは何も出てきません。
(出てきてもホコリくらいですね)

日頃から
書きたいオモイを言葉にするための材料集めをしておくこと。
本を読む、人が書いたものを読む、というのも
材料集めになりますね。
パズルのピースがあれば、はめていくことができるのです。



構成を決める

材料の次は構成です。

文章も建築と同じように
完成予想図がないと、どう組み立ていいか分かりません。

集めた材料をどういう手順で構成し、相手に届けるか。

この構成が難しい、と感じる方も多いようです。

では構成を考える上で、
1番短い自己表現の文章について考えてみましょう。

それは、自己紹介です。

場面に応じてではありますが
名前、出身地、参加目的、好きなことについて、、など
相手に自分を知ってもらうために言葉や構成を考えますよね。

短い自己紹介の中にも
伝える相手や伝えたい目的があり、起承転結があります。

「書くのが苦手」と感じている人は
構成面で「どのように表現すればいいか分からない」
と悩んでいるので
その場合は構成を決めてしまえばいいのです。

起承転結、というのはオーソドックスな構成ですが、
世の中には他にも様々な文章表現の「型」があります。

「たくさんある中から選べない、、、」
という方のために、
私が文章をつくる上で大いに参考にさせていただいている
中野巧さんの書籍を文末にご紹介しておきます。

数々のヒット作を生み出している中野さんですが
ご自身は理系で、書くのが苦手!だからこそ
センスがなくてもかんたんに文章がつくれる
テンプレートを開発されました。

いろんな意味で、「思い込み」を打ち破ってくれて
テクニックも学べる良書です。

STEP4 心理面の解決策は、安心な場でインプットとアウトプットを繰り返すこと

Stairs Gradually Feet Legs Success  - geralt / Pixabay

材料を集めて完成予想図もできた!
さあ、あとは書くだけ。

、、、ここで、心理面の対策の出番です。

文章力アップのためには、「書く」しかないのですが
(書くために「読む」のも重要です)
要は、どうすれば書けるか、伝わるか、を分析し研究し、
自分の文章で試してみるということです。

PDCAですね。

「ですよね〜」
「分かるけど、怖くて書けないんです〜」

という声が聞こえてきそうですが、、



そもそもなぜ怖いかというと、

「誰が読むか分からない」
「否定、批判されるかもしれない」
「そもそも誰も読んでくれないんじゃないか」

こんな思い込みが、あなたの発信を邪魔しているのです。

では、今からこの思い込みを変えていきましょう。

すこしの時間、想像してみてください。


とてもリラックスできる部屋にあなたはいます。

そこには信頼する友人達がいます。
あなたを応援してくれる家族でもいいですね。

そこであなたは、自分が書いた文章を披露します。

SNSのつぶやきかもしれないし
エッセイかもしれない。
スピーチの原稿かもしれないですね。

何十秒か何分か、時間が経ちました。
反応はどうですか?
友人や家族は、批判モードですか?

もしかしたら、
もっとここの書き方を工夫すればおもしろくなるよ、
といったアドバイスはあるかもしれませんが
少なくとも、
「こんなつまらないものを読ませるな」
とは言わないはずです。

これは想像の世界ですが、現実に置き換えれば
いきなり知らない世界へ文章を投げ込むのではなく
安心な場所で少しずつ表現していけばいい、ということです。

人の目が怖くて、あなたのオモイを眠らせておくくらいなら
顔が見える範囲で伝えていくスモールステップ
いかがでしょうか。

量を重ねていくうちに質が磨かれていき、
質を保ちながら量を届けられるようになります。


最後に


自分の書いた文章は子どものような存在です。
オモイが深いほど、読み手の視点に立てないのが普通です。

だからこそ、客観的に見る機会が必要なんですね。

何を書きたくて
どれくらい書くことができて
どんな書くことへの不安があって
書くことで何をどうしていきたいのか

ひとりで悩まず、心理的安全性を保ちながら
他者視点を得られる場を持つこともオススメします。


10/28  20:00-22:00
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【参考書籍】

言葉にできるは武器になる。』



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